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羽賀研二さん、逮捕から1年5カ月「信じていた」
「無罪を確信し、信じていました」。28日、大阪地裁で無罪判決が言い渡されたタレントの羽賀研二さん(47)。捜査段階から一貫して否認を続け、公判で何度も涙を流しながら潔白を訴えていた。宝石関係の事業が軌道に乗り始めた矢先の逮捕から約1年5カ月。法廷で念願の無罪判決を聞いた瞬間、感極まったのか、拳の甲を口に当てておえつを漏らした。
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午前10時。大阪地裁で最も広い201号法廷。羽賀さんは黒色のストライプスーツに白色シャツ、黒いブーツ姿で、裁判長と傍聴席に向かって頭を下げて入廷した。緊張した表情で、共犯とされた渡辺二郎さん(53)と並んで証言台の前へ進んだ。
「被告両名はいずれも無罪」
裁判長が主文を告げると傍聴席は一瞬どよめき、羽賀さんも「ひっ」としゃくり上げ、力が抜けたようにひざを折り裁判長に深々と頭を下げた。目を潤ませ、拳の甲を口に当てて傍聴席を振り返った。
被告席に戻ると、渡辺さんが羽賀さんの肩をたたき、羽賀さんは天井を見上げながら、あふれる涙をぬぐった。その後は安堵(あんど)した表情で判決理由に聞き入った。
初公判を迎えたのは昨年6月の逮捕から半年後の今年1月。
被告人質問では、被害を訴えた知人男性に対する気持ちについて「どうしてうそをつくのでしょうか。悔しいです。僕はもう死んでもいいくらいにぐちゃぐちゃにされているんです」などと涙ながらに心情を吐露。母親のことに言及しては泣き声になった。
弁護人から涙の理由を聞かれると、「悔しいから。すべてよかれと思ってやったことなのに」と潔白を主張した。勾留(こうりゅう)期間中の警察の取り調べについても「テーブルやいすをぶつけられ、『ブタ』と言われ、頭をはたかれた」と悔しそうに話した。